突然ですが、以下の曲全てに共通する事があります。わかる方には一瞬かもしれません。
答えはチューニングがA4=440Hzから大幅に離れている。でした。
先日友人との、スティービー・ワンダーのオーヴァージョイドがCMに使われていてやたらと耳に残る、という会話の中で「あの曲確か440Hzからちょっとずれていてそれも関係あるのかもね?」という言葉が出てきました。そこで、ぱっと思い出せる440Hzから外れた曲を(かなり偏りがありますが)並べてみました。
私は絶対音感はないのですが、前後の曲との比較とか、何かしらの基準となる音程の記憶から外れていることが感知できるのだと思います。とはいえ±4Hzくらいだと、直前に440Hzの曲を聴いていたとしても、空白があれば違和感は感じません。
でも上のjamiroquai、Samuel Purdeyくらい違うと気付きます。
絶対音感のある人にはかなり気持ちが悪いのかもしれませんが、私はその違和感が逆に気持ちよかったりします。いや、気持ち良いというのとは違うかな?なんか印象に残るというか、くせになる感じがあります。そういうことってないですかね?
多分製作者側はテンポ感の調整とかの事情でテープの回転を速くしたりしているのだと思います。最近はそういう曲をあまり耳にしない気がしますが、どうでしょうか?そもそもテープで録音してないというのがあるとは思うのですが、440Hz から大幅に外れていることにメリットがないということなんでしょうかね。
それで、最近売れているポピュラーなアルバムをシンセを鳴らして調べながら色々聴いてみたのですが、アルバムの中で438~444Hzでバリエーションがあったりして(Dua LipaのFuture Nostalgia)、もしかして同じアルバム内で飽きないように微妙に変えているのかな?と思いました。あと、たしかに、そういえば柔らかめのパッドシンセがちょっと低めのチューニングだとノスタルジックに聴こえたりします。その曲が1番映えるピッチにしているのでしょうかね。
とはいえ、半音の半分も違う(ピアノの鍵盤と鍵盤の間くらい)曲はなかなかなさそうな気がします。あ!
と、ここまで書いて思い出したのですが、ジェイコブ・コリアーはこの辺を意図的に使っていて
この曲を始めて聴いた時にそれに気付いて、その効果含めあまりに素晴らしすぎて涙が出て、それから暫くこの曲ばかり聴いていました。今でも聴くと涙が出ます。チューニングの遷移に神々しいアトモスフィアを感じてしまいます。
特に最後の部分(7:50~)、どんどんチューニングが上がっていくクライマックス部分は本当に昇天しそうな感じがします。白目をむきそうになります(笑)
↓この動画で全て解説しています。
そういえば、ジャズでそういうの何かあったっけ?と思い出そうとしても思い出せません。実際色々音源を聴いてもなかなか見つかりませんでした。