STRYMONのBRIGが届きました。
multiモード以外に関してはBRIGADIERの印象とそんなに変わらずでした。3205と3005モードのアナログシミュレートはどちらかというと綺麗なアナログディレイという感じで、FILTERを絞った状態でドライ音に影でまとわりつくようなディレイが作りやすく、普通の使いやすいアナログディレイという印象でした。気に入っているエレハモのMEMORY TOYに比べると完全に綺麗です。BRIGはああいうディレイ音が干からびていくような方向性では全くありません。
私はギターアンプ2台へのステレオ出力で使うので、どのモードであれMODつまみを右に回していった時(12時以降はコーラスを通り越してビブラート的なエフェクトになる)のステレオ音像がとても重要なのですが、このステレオ感がBRIGADIERの印象の記憶と殆ど変わらず、コーラスっぽさが強くてあまり好みではなかったです。やはりFlashback 2をエディットして2台のスピーカーの外側から鳴っているような(左右のディレイを極僅かだけずらすことで得られる)立体感が好みなのでBRIGはちょっと色が濃すぎる印象でした。LRの音像を埋めすぎてしまう感じです。
一方、期待していたmultiモードの方はONにしてREPEATSを3時くらいにすれば、難しいことを考えなくてもすぐ良い感じのアンビエント空間が作れました。こういう一方のディレイ音が他方のディレイにフィードされる感じはFlashback2では設定できなかったと思います。アンビエントギター的には非常に役に立ちそうなモードです。MODを抑えめに設定すればコーラス感も少なくできる上にステレオ感は無くならないので私の場合このモードを使うことが殆どだと思います。アンビエントサウンドを作る時用のこの音色のためだけ、と考えるとコスパが悪いような気がしないでもないですが、雰囲気のあるとても良い感じのプリセットです。CloudburstではEMSEMBLEスイッチによる素晴らしいストリングシンセプリセットがあり、このBRIGではmultiモードがあるという感じでしょうか。逆に、multiモードのアンビエントサウンドが必要なければわざわざBRIGを選ぶ必要性を感じないです。
さっそくFAVスイッチで普通の薄っすら1回だけのリピートのプリセット(現状のノブの位置のサウンド)とアンビエント用のmultiモードプリセットを切り替えられるようにしました。