今回は何故かシンガポール経由で、届くのに3週間掛かりました。
早速A7の置き換え可能かどうか、A7と比較して弾いてみました。
結論
ウキウキで接続したのですが考えが甘かったようで、A7愛用者から見るとやっぱり「CHAOS」「X」ツマミがないのは結構なマイナスポイントでした。
詳細
ステレオ対応なのでリバーブの音像はモノラルと違って広がりがあって良いのですが、肝心のA7側(PURPLE)のそれぞれの初期状態(つまりそこからCHAOS、Xパラメータを動かせない)の音色が微妙に味の薄い感じで、私のようにA7の置き換えを狙っている場合は物足りなさを感じると思います。モノラルではありますがA7の方が微調整が効き、ソフトで薄味なトーン、まろやかなトーン、エグいトーンに幅広く調整できます。
特に問題と感じたのは、A7ではCRASHモードの時に「CHAOS」ツマミでビットクラッシュの度合い(ノイジーさ)を調整できたのですがR7 X2ではそこがいじれず、CRASHモードでは常にノイジーです。このモードが好きだった私にはこれはかなりのマイナスです。
また、A7でのPLATEとHALLモードで出せるかなりアンビエントな味の濃くまろやかなリバーブをR7 X2のPLATEとHALLではどう調整しても出すことができませんでした。
R7 X2のPLATEとHALLモードはA7とは別の、R7のアルゴリズムなんだと思います。
やはり素直にR7 X2はR7のステレオ版と捉えるべきで、A7が気に入っている場合はいくらステレオアウトとはいえちょっと物足りないと思います。
通常のリバーブ+オマケアンビエントとしてなら
逆に考えると、通常のリバーブ、HALL、ROOM、PLATE、特にモジュレーションリバーブはなかなかクオリティが高く、ステレオで気持ち良いので、これにオマケ的にアンビエントな飛び道具的リバーブタイプを追加で備えているステレオアウト可能なリバーブ、として考えれば悪くないと思います。INFINITEボタンでFREEZEと同じような効果も出せるし(フリーズ音のアタックとディケイも調節可能)、足だけでプリセット番号の増減もできるし、REVERSEリバーブもなかなかでした。ローカット&ハイカットフィルターも備え、プリディレイも操作できる高性能リバーブです。これだけの機能でこの価格は今までなかなか無かったとは思います。さすが中国メーカー。ちなみにSPRINGリバーブはピチャピチャいわずなんちゃってな感じです。これをちゃんと再現できているエフェクターはあまりないですよね。
もしA7 X2が出たら欲しいですが、今回中途半端にA7の要素がR7 X2に含まれちゃっているので望みは薄いでしょうね。
A7好きの視点から見ると、なんかほんとに惜しい感じです。確かにWARPとかDREAMとかステレオだと結構気持ち良いのですが、もうちょっとこう、っていうところの調整が効かないのが凄く惜しい!っていうのがA7愛用者の率直な感想です。
あと、現在FLINTがステレオリバーブなので、それとの組み合わせを考えた時に、やっぱりその前段に置くリバーブはモノラルの方が分離がよく、音像がカオスになりにくいのでむしろモノラルで良かったのかもしれません。薄々気づいていましたが今回はっきりしました。
とりあえず今回は残念でした。せっかくウキウキでボードにスペース空けたのに 笑