JG251 blog

ギター、エフェクター関連、DTM、etc.のブログ

格安アンビエントリバーブ M-VAVE MINI-UNIVERSEレビュー

格安アンビエントバーブ MINI-UNIVERSEが予定より早く1週間も経たずに届きました。

まずはMOOERのA7と比べてどんな感じか気になるところでしたが、A7との違いで大きかったのは、やはりA7の方がWET音を色々好みに調整できるのに対して、こちらは基本的には(モードによります)エフェクト音のローパス、ハイパスがそれぞれ調節でき、プラス1つのパラメーター調整のみなところです。A7のXツマミ、CHAOSツマミの2つの調整ツマミがあるのに対して、こちらは1つという感じです。ただ、そのかわりTONEノブ一つよりもWETの音質(EQ的な)の調整範囲がやや広いです(逆にTONEノブ一つの方が楽といえば楽)。A7同様MIXノブでエフェクト音のみ(kill Dry)にできます。

バーブの質ですが、やはり価格が価格だけにA7の方が複雑で耳に心地よい響きが得られます。MINI-UNIVERSEやや単調で深みがないです。ただ、A7と比べリバーブ音が太いどっしりした音なので(勿論ハイパスでカットも可能)、例えば歪んだ音で太いリバーブ音の轟音を出したい(シューゲイザー的な)場合はMINI-UNIVERSEの方が良さそうだと思いました。あと、WET上げていった時にA7よりもWETの音量が早めに大きくなり、若干微調整し辛いかもしれません。

A7にもある残響音のビットレートを落とすLoFiモード(ギラッド・ヘクセルマンが当時よく使っていたモード)もあるのですが、MINI-UNIVERSEではただノイズが一緒に鳴るだけみたいな効果しか得られずあまり実用的でないと思いました。また(個人的にあまり好きではない)シマーリバーブもあっさり目で深みがありません。

CLOUD、BLOOM、SWELLの3つのモードは残響のディケイを十分に長く設定でき、ちゃんとアンビエントバーブです。特にCLOUDモードは良い具合にまろやかな残響で気持ち良いです。ややモジュレーション強めで、強さを調整できないのが惜しいところですが。

ROOM、HALL、SPRINGモードは密度が薄く全くリアルではない感じです。

とはいえこの価格(3674円)にしては十分遊べるし、ノイズや音痩せ等特に気になる問題もなく、アンビエントバーブの入門としてはお買い得だと思います。

BOSSやTC  electronic等の普通のリバーブでは設定できない延々と残響音が続くようなロングリバーブをこの価格で入手できるのはなかなか貴重だと思います(A7も今では1万円以上しますからね)。でも個人的にはA7の方がやっぱり好きかな。

実はMINI-UNIVERSEを注文する直前にSTRYMONのCloudburstを注文していて、たまたま同時に届いたので、愛用中のGOLDEN Reverberatorも含めて各ペダル並べて色々比較してみたので後日また書きたいと思います。