突然のARC Studio発売のニュースを見て一瞬おお!となりましたが、冷静に考えてみたところSoundID Referenceの愛用者から見て、特段魅力的なところが見当たりません。少なくともぱっと情報を見た感じでは。
「今までのARC Systemでは測定・解析した音響補正のプロファイルをARCプラグインとしてDAWの最終段にインサートする必要がありました。そのためDAWプロジェクトごとにインサートが必要だったり、逆にプロジェクトを他環境で再生する場合やDAWからの書き出しをする場合にはARCプラグインを外す必要がありました。」
↑この点に関してはCUBASE13の環境ではcontrol room機能を使うことで音響補正プラグインの存在を意識することなく作業できます。
「またDAWを使用しない純粋なリスニング環境であっても細密に音響補正された環境でのモニターが可能となります。」
↑これもReferenceで可能ですね。
ちなみにWINAMPで音楽を聴く時も、WINAMP内でプラグインを立ち上げることによって補正が掛かる前の音のアナライズ情報(iZotopeのinsight等)を見ながら再生もできています。いつも私はそうしています。
たしか、ARC3が公開されたタイミングで両方で補正して比較検討しReferenceに決めたので、ARC4の補正がどれくらい3と違うのか非常に気になるところです。場合によっては古巣のARCに戻るのもありかもしれません。
ただ、ハードウェアが絡むということは、アナログオーディオの部分の質がどの程度か価格が価格だけにほんのちょっとだけ気になるところですね(大丈夫だと思いますが)。オーディオインターフェイスから一度DAして、それをARCがADして補正してDAするわけですよね。
今回も以前のARCマイクが使えそうですので、もしハードウェアなしでも動くのであればデモ版を試して再度Referenceと比較してみたいです。※ソフトウェアのみのバージョンもあり、デモ版もあったので前回同様またSonarworksと比較してみたいと思います。
なんとなく今はSoundIDの方がメジャーになっている気がします。私も初代ARC SYSTEMから2までのユーザーだったのですが、途中でReferenceが登場し、Systemwide機能が完全に便利で乗り換えたのでした。それと、意外とヘッドフォンの補正も便利なことに最近気づいて、今はAKG712で聴く時は常に補正を入れています。