音場補正プラグインは、初代からARC SYSTEMを愛用していたのですが、途中でSonarworks Reference(現SoundID Reference)に乗り換えました。
Referenceの方が色々と便利かつ補正後の音がより自然に感じたからです。
また、DAW以外のシチュエーション、例えばPCでMP3を聴いたりyoutubeを観たり等、PCからの音全てに対して補正を掛けられます。この機能がARCにはありません。
今回新しくIK MULTIMEDIAからARC Systemの3が発売されたので試してみました。今回のバージョンから他社製のマイクや、バージョン2.0以前のARC専用マイクも使用できます。
マイクの高さ3段階で3D測定とか、久々のリニューアルなので結構期待していたのですが…
とりあえずお試しなので古いARC専用マイク(下)で 測定しました。上がSonarworksのマイク
上がSonarworksのマイク
ちなみに、配置や吸音材などでまあまあ整えてある結構デッドな部屋で、RME UCXでADAM S2X(S2Vの旧モデル)をモニタースピーカースタンド(空洞には砂を充填)に乗せて鳴らしています。新しいARCの測定は3段階の高さがあるものの計測ポイントの合計はそこまで多くなかったです。
結果
まだ時間を掛けて厳密にチェックはしていませんが、Reference 4のSystemwide機能を手放してまで新しいARC System 3を使いたいと思える要素はありませんでした。というより、私の環境ではむしろReference 4の方がベースのピッチがよく聴こえて、あれ?という印象です(基本的に低音の見え方を最重要視しています)。低音以外はあまり補正が必要がない環境なので殆ど変わりませんでした。
ただ、40Hzあたりの補正はごく僅かにARCの方がうまくいっているような気がしないでもない、という感じはありました。
いずれにしても凄い差があるわけではなく、どちらも補正後の音は似たような感じになります。どちらもベース音がくっきりして、ピッチも分かりやすくなります。
最近ディスプレイを買い替えたりして、僅かにスピーカー周りの環境が変わった状態でのReference4の再測定はまだしていないので、もしかしたらその影響もあるかもしれません(多分殆どないと思いますが)。近いうちにもう一度測定し直してより細かく比較試聴してみようと思います。
あと、ARC専用マイクも新しい黒いやつだと計測が正確とか、あるかもしれませんね(そういうことはない、とどこかに英語で書いてあった気もしますが…)。
そういえばARCのヴァーチャル・モニタリング機能はかなり便利で、いろんなスピーカー(NS10MとかカーステとかPCスピーカーとか)をシミュレートした音をモニタリングできます。でも、ヴァーチャル・モニタリング機能とSystemwide機能とどっちか選べって言われたら私はSystemwide機能を選びます。
常に補正された音でMIXもしたいし、音楽鑑賞もしたいし、youtubeも観たいです。