JG251 blog

ギター、エフェクター関連、DTM、etc.のブログ

BOSS KATANA:GO レビュー(ベースで使用)

予約注文していたKATANA:GOが発売日に届いたので、暫く弾いてみた印象を書いてみます。

本体はプラスティック製でボリュームつまみの操作の感触含め全体的にチープな質感です。もう少し良い質感を期待していたのでちょっと残念な感じがありました。とはいえこの価格で中身はかなり多機能なので、作りにまで多くは求められないですね。

何しろBOSS製エフェクターが60個とアンプモデルが10種類(ベースは3種類)が入っているだけでなく、立体音響技術によるイマーシヴな演奏体験が楽しめる次世代ヘッドフォンアンプですから。

私は多分ベースで使用することが多そうだったのでまずはベースで使ってみました。

操作感

あまりマニュアルを読むのが好きではないので適当にBluetoothスマホと接続したら、アプリで操作できるもののスマホの音楽をモニターできない状態になり、ちゃんと接続するために結局マニュアルを見る必要がありました。これ同じ間違いをする人が多そうです。スマホから見える「KATANA GO MIDI」には接続しないのが正解です。

本体のボタンとかノブの操作感はあまり押しやすいとはいえず、押そうとしている反対側の側面のボタンを間違えて押してしまうことがありました(慣れが必要)。ただ、本体のみで音色を操作することは一切できないので、プリセットの切り替えのための操作しか本体ではしません。またそれもフットスイッチを購入すれば足でできるようになります。

音色はアプリでエディットし、その作った音色を30あるプリセットメモリーに保存していく感じです。

スマホからの音楽の音量はスマホのボリュームで操作し、本体のボリュームはスマホの音もベースの音も含めたマスターボリュームとして操作します。

買う前に気付かなかったこと

色々、予想通りだったのですが、1点結構残念だったのは、STAGE FEEL機能をONにするとエフェクタースマホからの音もモノラルになる点です。たしかに、音楽、自分の楽器、それぞれのパンポジションを変えられるわけですから、原音がモノラルの方がわかりやすい効果が出るのですが、せめてモノラルにするかステレオのまま定位を動かすかは選ばせて欲しかった気がします。ってそうなってくるとPAN幅の値とか、結構複雑な操作になってしまうから単純化させたのでしょうか。音楽をステレオのままちょっとだけ左寄りに、楽器を真ん中もしくはちょっとだけ右寄りに、とかやってみたかったです。

アンプモデル、エフェクト

アンプシミュの部分ですが、やはり先日購入したamPlug3 Bass同様そんなに期待しない方が良い程度のものでしたが、amPlugと違ってEQ(パラメトリック1個、10バンドGEQ1個)が使えるので割と自在に音色を操作できます。これは大きいです。

私はベースでそんなにエフェクターを使ったりしないので、small roomのリバーブを薄っすら掛けて部屋鳴りを若干シミュレートするくらいです。ちなみにHALLでディケイを最大にしても大して減衰は長くならないのでアンビエントバーブ的な事はできませんでした。これはちょっと惜しいですね。

でもとにかくEQがついているのは大きなメリットで、割とどんなヘッドフォンでも好きな音色にできるんじゃないでしょうか。amPlugは低音が大きすぎってなってもEQがないから低音だけ減らすこともできませんからね。

あとは、オートワウでファンク的なことをやってもいいし、コンプバキバキにかけてスラップしてもいいし、HALLリバーブを深く掛けてソロを弾いても楽しいし、色々遊べますね。

スマホとの連携

スマホとUSBで繋いだ状態でスマホのカメラで動画を撮れば、演奏している姿を撮影しながら、音はKATANAからの音が録音されるようなので、弾いてみた動画を簡単に撮影でき、ベーシストYouTuberへのハードルがかなり下がるのではないでしょうか。

この時スマホのバックトラックと弾く楽器の音量バランスも変えられますし、ほんとにKATANA GOとスマホだけで完結できそうです。

気になったこと

本体を楽器に挿した後に本体の向きを色々な方向に変えられるのですが、その自由度がそんなに高くなく、こっちの方向にもっと曲げた位置にしたい、ということがありました(特にテレキャスの時)。あと、やっぱりボリュームノブを回す感触がちょっと残念な感じがしました。操作感が重くて微調整しづらいです。

まとめ

この価格でこれだけの機能がついているのですから不満はないです。練習用ヘッドフォンアンプとしては現時点ではKATANA GO一択なんじゃないかと思いました。amPlug3で音色ごとにそれぞれ別の本体を買うのとかほんとに馬鹿馬鹿しく思えます。多くの人にとってヘッドフォンで練習する時の必須デバイスになるんじゃないでしょうか。iReal proとかYouTube 等トラックに合わせて練習する際にスマホとワイヤレスで繋がる利便性がとにかく大きいと思います。

また、クラウド越しにプリセットを共有する機能(2024年6月以降)もあるようなので、1から自分で音色作るのが面倒な人にも優しいですね。

セッション機能は、ネット越しにセッションできるのか?!と思ったらそうではなく、動画とのセッションということでした。ネット越しにセッションできたら完全にヤバかったのですが、さすがにそれはまだ先ですかね。