ICON P-1 Nanoを触ってきた
ICON DIGITALの新しいフィジカルコントローラーP-1 Nanoを触ってきました。
お店のprotools上で、なおかつちゃんと安定動作しているとは言えない環境だったのが気がかりではありますが、大体どんな感じかは分かりました。
パンポットの操作感
いちばん気になっていたパンポットの操作感ですが、FaderPort Classic同様に直感的ではなく、数値をきっちり1づつ動かせない感じでした。ムービングフェーダーはあるのにムービングノブがないのは残念です。パンを直感的に操作するにはやっぱりロータリーではだめってことなのでしょうね。
チャンネルセレクト
チャンネルセレクトの件は予想通り8チャンネルおきにバンクセレクトボタンを押す必要がありそうです。これは8本フェーダーの上位モデルを前提に作られているから?とにかく、フェーダー1本なのに8チャンネル毎にバンクセレクトを押すのは嫌ですね。チャンネル移動ボタンが押しやすい位置にあるし押し心地も軽かったので残念ですね。
タッチスクリーン
カスタマイズ可能なタッチスクリーンに関しては、今まで色々な左手デバイスを試してきた経験から、結局は使わなくなりそうだと思いました。右手のマウスの更に右に置くことを想定すると、タッチスクリーンまで右手の移動距離が大きすぎます。左手に置く場合、今度は最も頻繁に操作するフェーダーが遠すぎます。
Focusボタン
そして密かに注目していたFocusボタン。これをONにした状態だとマウスポインターの下にあるツマミをジョグホイールで回すことができるという機能なのですが、これを使うとなると右手でマウス、左手でジョグホイールという組み合わせでしか使えないと思いました。右手のマウスでポインターをノブに合わせて、右手をジョグホイールまで移動させて操作するのはかなり面倒ですね。あと、以前NOVATIONのNOCTURNを使っていてこれのノブの一つ(センターのノブ)が、同じようにマウスポインターの下のつまみの数値を増減できるのですが、マウスホイールで増減させたほうが速く、結局は使わなかったですね。
パンポットの使い心地が良ければそれだけでも欲しかったのですが…。ちなみにProToolsに接続したデフォルトの動作ではパンポットを押し込んでもセンターには戻らなかったです。
ただ、いまいちちゃんと安定動作しているとはいえない状態だった(PCとの接続が頻繁に切れていた)うえに、CUBASE上で試したわけではないので、CUBASE上で安定した状態だったら何か違ったのかもしれませんが…購入はひとまず見送りました。