私がJAZZを本格的に聴くきっかけになったアーティストの二人のうちの一人Roy Hargrove(もうひとりはカート・ローゼンウィンケル)
0:32の直後Gerald Clayton(Piano)がちらっと見た?
多分これですよね?
彼の17年くらい前に発表されたThe RH Factor名義のアルバム『Hardgroove』
に衝撃を受けて(この前に、同じ時期に同じスタジオで録音されたディアンジェロの『VOODOO』エリカ・バドゥの『Mama's Gun』に既に衝撃を受けてはいましたが)以来、追いかけていたのですが、当時まだ私はジャズのアドリブがどういうものなのかよく分からないで聴いていました。ドラムの音がかっこいいし、全体的な質感が『VOODOO』と同じ匂いだけど、なんかジャズっぽくてかっこいい!!という感じでした。あと、リズムのヨレ具合というか訛り具合が『VOODOO』程強くなく、それに比べると都会的というか、もう少しシャキッとしていて好みでした。
あの頃は今何のスケールだった、とかそういう聴こえ方は全くしていませんでした、なんか体が勝手に動いてしまう感じと、コード進行とアレンジとミックス(特にドラムの音)が凄く好きという要素で聴いていたと思います。
2008年夏に彼のビッグバンドのセントラルパーク無料ライブに並んでいた最中に、特に好きだったLiquid Streetsという曲をリハーサルしているのが聴こえた時になんか涙が出たのを覚えています。あのライブは途中で大雨が降ったりして、それでも(私含め)客はみんなそのまま雨に濡れながら観ていて、バンドもむしろ逆に熱が入ったように見えました。
ロイ・ハーグローヴのアテンドを何度かした友人曰く、本人もあのライブはレジェンダリーだったと同年の来日時に語っていたそうです。
上のRoy Hargroveのソロは勿論ですが、この後のJustin Robinsonのソロも素晴らしい