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SONICAKE POCKET MASTER レビュー(BOSS KATANA:GOとの比較 / 第一印象)

AliExpressで注文!

SONICAKEのギターガジェット、Pocket Masterが届きました。今回もAliExpressで1週間で到着。セール時に6700円で注文しました。

これ系のデバイスは買った時だけ使ってすぐ飽きるというのが分かっていてもどうしても欲しくなってしまい、今回もこの見た目の可愛らしさと、見た目にそぐわない機能に惹かれてつい注文してしまいました。

個人的に気になっていた機能(KATANA:GOと比べて)

まず、個人的に気になるのは、既にKATANA:GOを持っているので、それとの比較というか使用感の違いです。

私にとって重要だった、購入前から判っていた機能的な違いは

①ルーパー機能(アップデートで最大20秒に伸びました)

②NAMフォーマットのアンプモデリング機能

この2つでした。

KATANA:GOはルーパー機能がないのが惜しいと思っていました。とはいえギターに直接挿すデバイスなのでルーパー機能が装備されていたとしてもどうやって操作するの?という感じですが。また、KATANA:GOのアンプシミュレートはかなり物足りないものでした。そこにこのPOCKET MASTERが登場し、可愛らしいルックスも含めどんな感じなのか興味がありました。色は最初はファミコンカラーかとも思いましたが、結局スケルトングリーンにしました。

ボタンの押し心地など

2つついているスイッチは初代ファミコンのゴムのA・Bボタンのような押し心地で、ボタンの中央を狙って押さないと押し心地が良くないです。まあおもちゃなので気になりません。バリューノブの感触もそれなりに安っぽいですがこれも全く問題なし。

まずはアンプで

まずは家のペダルボードとギターの間に挟んでギターアンプBlues JuniorLITTLE JAZZ)で鳴らしてみました。実際のギターアンプで鳴らしているので、当然アンプらしさがかなりわざとらしく変な音です。音にアンプっぽいレゾナンスが二重についている感じ。音色は当然こんな感じと予想していましたが、そんなことよりもまずここでレイテンシーに気付きました。

レイテンシーのことあまり気にしてなかった

この動画、注文前に既に見ていたのですが、5ミリ秒のレイテンシーくらい気にならないと思っていました。所有する格安ワイヤレスXV-U2レイテンシーが6msで、遅れは感じますが、アンプから離れて使う場合殆ど気にならないし、5ms程度なら別に気にすることもないかと思ったのですが…

POCKET MASTERを使うケースは私の場合ヘッドホンもしくはおもちゃミニアンプに繋げて使う以外には多分無いのですが、ヘッドホンで使う場合に特に遅れが気になりました。ちなみに、KATANA:GOでは私は遅れは気になりません。

なんかモヤモヤしたので実際にオーディオインターフェイスに、ギター直(RME UCXのEQ使用)、POCKET MASTER(ステレオアウト)、KATANA GO(ステレオアウト)を同時に接続しておき、3つとも近い音になるように音色をエディットして(音色によって感じる速さが変わってくると思うため)、何度も弾き比べてみました。

やはりPOCKET MASTERだけ明らかにレイテンシーを感じ、ギター直とKATANA GOは同じ感覚(遅れなし)で弾けました。今はもう持っていませんがTONEX Oneではこんなにレイテンシーは感じませんでしたけどね。とりあえずこの時点で私の中で魅力が半減してしまいました。惜しい!勿論このくらいの小さなレイテンシーなら数分も弾いていたら慣れて全然普通に弾けるのですが、これで練習はしたくないと思いました。

音色、機能

気を取り直して、アンプモデリングの音色とかエフェクターを見ていくことにしました。

まず、KATANA GOと比べてアンプモデリングの完成度が高く、はっきり言ってPOCKET MASTERの方が音が本格的で弾いていて気持ち良いです。私は基本クリーントーンでしか使いませんが(そういえば、基本ジャズのクリーントーンで使うのであまり気にならなかったのですが、POCKET MASTERは高音域が抑えめな、悪く言えばこもっている音質だと思いました)、ツインリバーブモデリングと思われるプリセットのAMPファイルを読んだ時の音色がとても良い感じで、キャビネットシミュレートIRも合わせると、KATANA GOの音色がライン直みたいなペラペラな音に聴こえてきます。

そして何より、スマホアプリでの音色エディット操作が結構直感的でわかりやすく、立ち上げたらすぐ操作できる感じが良いです。KATANA GOのアプリよりも私は操作しやすかったです。

また、ファームウェアアップデートで最大10秒から最大20秒に変更になったルーパー機能もやはりあると楽しく、POCKET MASTER1台で一人で遊べます。

ドラムマシン機能はスネアやキックの音色が好みではなかったのと、普通にスマホの音をBT越しに聴けるので、わざわざドラムマシンを使うことはなさそうです。

エフェクターはまだ全部試していませんが簡易的なものがひと通り揃っているしクオリティも問題なさそうでした。ディレイとリバーブに関しても簡易的なもので、例えばZOOMのMS-50Gよりも操作できるパラメーターも少なく、クオリティも低めに感じました。また、アンビエントバーブ的なモードでもそこまで減衰を長くできませんし、スプリングリバーブも全然リアルじゃないです。あくまで簡易的。でもAMPとキャビネット部はこの値段では素晴らしいと思いました。全然安っぽくない音です。

まとめ

デザインも可愛くコンパクトで価格も安く、なんでも入ったこのデバイス、私にとってはレイテンシーの部分だけがかなり惜しくて、ヘッドフォンでの練習にどちらを使うかと言われたらやはりKATANA GOを選びます。あまりギターをヘッドホンで練習することはないですが、ベースの練習はヘッドホンですることが結構あります。その時に多分今後もKATANA GOを使うと思います。練習用デバイス用途として、残念ながら私の場合KATANA GOの置き換えにはならなそうです。

ファームウェアアップデートでアンプシミュとかキャビシミュをOFFにしたらレイテンシーも小さくなるように改良されないかな?そうなったら多分KATANA GOは要らなくなりそうです。