ギター用ケーブルの種類が増えてきたのと、エフェクター入れ替え、パッチケーブル変更など、条件が色々変わってきたので腰を据えてケーブル比較してみました。セミアコ(ハムバッカー)でジャズを弾く時の歪ませない音での弾き比べです。
あくまでも私の環境(パッチケーブルは2549で統一、ステレオアウトでBlues Junior<左>へのケーブルは3368、Littile Jazz<右>へは2549で配線)での感想です。ギター側のプラグは全てREANのサイレントプラグ、エフェクター側はスイッチクラフト もしくはノイトリックです。長さは約3mで統一しています。
MOGAMI
BELDEN
8422(2芯):バランスが良く、ミッドに色気を感じるがモガミに比べるとややハイが物足りない
9395(単芯):同上
9778(単芯):バランスが良く、ミッドに色気を感じるが曇った音で、音量も小さく感じる
7種類を弾いては挿し替え弾いては挿し替え比較しました。
ベルデンはどれも色気のあるミッド(もしくは単にハイが少ない?)が特徴で、モガミはクセがなくプレーンな音質が特徴的でした。
この、メーカーによる大まかな特徴の違いが一番大きいと思いました。
まずモガミの中では2549が一番明るく元気かつ軽快で、とても弾きやすい音だと思いました。でも、やや低音が軽すぎる感じがしました。
2534は低音も必要十分に出ていると同時にハイも十分感じられ、かといってミッドの薄い感じもせず、凄くニュートラルな感じがしました。ウォーキングベースを弾いても低音が物足りず出過ぎずちょうど良い塩梅。
一方ベルデンはハイが少なく、ミッドに色気があって割と重たい印象。
中でもやはり8412は低音が大きいために音量が一番大きく一番特徴のあるケーブルでした。特にトーンを絞った時の低音の太さが特徴的でした。例えるなら一段回分厚いピックに持ち替えたかのような音です。ミッドの密度も高く、とても濃い音でした。ただ、やはりゴムの感触と取り回しにくさにかなり難があるのと、私の今の環境では低音が大き過ぎました。
9395はかなり久しぶりに弾いてみたのですが、良いと思って最近使っていた8422とかなり似た傾向の音質で、低音は8412ほど出すぎずバランスが良いのですが、モガミに比べるとハイが少なくいい具合にローファイ。またケーブル素材の質感は8422より扱いやすいため9395はギターケーブルとして良い塩梅なんだなと思いました。余った8422はAFX STATION用に使うことにしました。
9778はヴィンテージサウンドという売り文句らしいのですが、なんか曇っていて音量も小さく感じピンとこなかったです。
弾き比べながら好きではないケーブルを省いていって、結局MOGAMI 2549、2534、BELDEN 9395の3つが残りました。
2549は凄く元気でフットワークの軽い感じで弾けて楽しいのですが、やや低音がもの足りない感じ。やっぱり9395か、もう少しハイが出る2534かな?となり、必要ならトーンを絞れば良いので2534を現在のベストとしました。あと、基本的にMOGAMIの方が6弦、4弦、3弦の3音で鳴らすような低音寄りの和音が塊にならずに良い感じで響く印象でした。
結論
基本はフラットでオールマイティなMOGAMI 2534
低音スッキリで軽快に弾きたければMOGAMI 2549
ややヴィンテージ感が欲しい時にBELDEN 9395
という感じです。
日によって感じ方が変わるかもしれないと思って今回はテストを2回やりました。もうケーブルの事を暫く考えなくても良いようにやった比較テストだったのですが、正直疲れました(笑)
※2022年1月追記
上の比較でエフェクター~アンプ間に使用していたモガミ3368を今は使っています。